建築評論では面白かったです。タイトルの「負ける」は、「勝つ」レトリックから「負ける」レトリックで語られるようになったが、建築の「結果」の強さを忘れてはならないということらしい。少なくともコンペで負けたということではない。「大きさをどう処理するか、大きくなる世界をどうマネージするのか」。建築の原理で世界をみようとしながら20世紀の限界に思い当たるというのがすごく建築家らしい発想だと思いました。広告代理店が平面計画からデザインまで決める現状、日本の建築家が世界的に有名になる理由など知っとくのもよいかも。(ISBN:4000021591 単行本 隈 研吾 岩波書店 2004/03 ¥2,310)
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