とある療養施設で、記憶をなくした初老の女性に定期的に会いに来て、若い男女のラブストーリーを話してきかせる老人がいた。その物語は、1940年、ある夏に出会い恋に落ちたアリーとノアの物語。話としては非常に感動的であるけれど、ラブストーリと現在の境遇との間の繋ぎがちょっとつまらないと思った。例えば、戦場のピアニストは同じような構成なのだけれどもわくわくさせるものがあったように思う。若いときは少し年がいったときのことがわからないし、少し年がいっても晩年のことはなかなか想像しきれない。時間ということを普段はなかなか考えないなあと思った。
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