松葉一清さんの本というと建築家が中心だったけれどもこの本は東京の場所ごとに目に入った建築を論評というスタイル。それだけ東京はすごい新建築がたくさんということ。建築家に触れないでの紹介もあり、ゼネコン建築家の名がでていることもあるが、国外の建築家が多いのが際立っている。2002年から2003年にかけて米国の建築家ジョン・ジャーディ氏は4つの商業施設を設計している。六本木ヒルズ、なんばパークス、リバーウォーク北九州、ラ・チッタディアです。ラ・チッタディアはJR川崎駅前でイタリア山岳都市をテーマにしているという。これは一度行ってみたい。人気建築家に地下鉄駅を依頼するケースが増えているという。ロンドンのジュピリー線、バルセロナ、韓国、東京の大江戸線。知らなかったのですが横浜のみなとみらい線も人気のある建築家が起用されている。みなとみらい駅は早川邦夫、馬車道駅は内藤廣、元町・中華街駅は伊藤豊雄。松葉氏の評価はよくないが、ぜひ見に行きたい。それから大江戸線の飯田橋駅で成功した渡辺誠がつくばエクスプレスの柏の葉キャンパス駅と柏たなか駅を設計したそうで、例によってコンピュータを用いたデザインをみに行きたいところ。この本を手にとったのは、よく行く汐留の紹介からはじまっていたからで、ビルと建築家名を忘れないようにコメントしておく。電通本社ビル(仏のジャン・ヌーベル、他にパリのカルチェ財団)、日テレプラザ(三菱地所、英のリチャード・ロジャーズ基本デザイン協力、他にレンゾピアノとポンピードセンター)、汐留タワー(鹿島)、松下電工ビル(日本設計)、汐留シティセンター(米のケビン・ローチ)、旧新橋停車場(日本設計)、共同通信社の汐留メディアタワー(鹿島)、汐留住友ビル(日本設計)

ISBN:402257965X 単行本 松葉 一清 朝日新聞社 2004/12 ¥1,680

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