タイトルのイメージと違って著者は多摩美大の美術学部の助教授です。黒川記章の中央ロッジとアンデルセン館があった東急田園都市線の「こどもの国」が大阪万博会場と似ているという話はへーです。そして「メタボリズム運動とは、核戦争後の人類には、いかなる都市計画が、いかなる建築形態がありうるかという、ポスト建築の近未来サバイバルを想像の機転に立ち上げられたのではなかったか。」という指摘は、もしかすると有名な話なのかもしれないが、初めて聞いてこれもへーです。空中都市、海中都市、磯崎新の「未来の廃墟」が核戦争後を伏線としていたという話は納得がいく。タイトルからはそれほど期待していなかったが、結構面白い本だった。
ISBN:4568201748 単行本 椹木 野衣 美術出版社 2005/01 ¥2,940
ISBN:4568201748 単行本 椹木 野衣 美術出版社 2005/01 ¥2,940
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