第1部は日本経済はなぜ回復したのか、政策論争の事後評価、ポスト・デフレ経済へのシナリオの3章からなる。ここで「ドーマー条件」というのを学習したのでメモしておく。ドーマー条件は財政の維持可能性を判断する1つの指標となる。名目GDP成長率が長期金利を上回っている場合には政府債務残高の対GDP比率は発散しないという法則。経済をドーマー条件に近づけることによって、現在の財政赤字のうち、循環的なものを退治することができる。あとは構造的なものをどうするかということになる。著者(専修大教授)は、いわゆる「構造問題」から循環的なものを除いた構造的なるものを解決しようとする「意思と能力」は他国に劣っていることはないと考えている。第2部はHotwiredの連載「野口旭の『ケイザイを斬る!』」とほぼ同じ内容。この連載はウェブで読むことができる(http://hotwired.goo.ne.jp/original/noguchi/index.html)。ISBN:4492394575 単行本 野口 旭 東洋経済新報社 2006/03 ¥2,100

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