著者の佐藤亜紀さんの日記「新大蟻食の生活と意見」はhttp://home.att.ne.jp/iota/aloysius/tamanoir/で読むことができます。1991年「バルタザールの遍歴」で日本ファンタジーノベル大賞を受賞。夫は1993年に「イラハイ」で日本ファンタジーノベル大賞を受賞の佐藤哲也さん。第1章の「快楽の装置(創作と享受における一般的な前提)」と第2章の「フィクションの『運動』(読み手が反応するのは物語ではなく記述である)」は解りやすく、大変面白く読んだ。著者が、「近代西洋の音楽、美術、文学に造詣が深く、その豊富な知識と批評眼に裏打ちされた重厚な構成と文体を特徴」としているのがわかる気がした。ところが読み進むうちに、小説のストラテジー自体に、私がそれ程興味がないことがわかった。後半はよくわからなかった。
ISBN:4791762916 単行本 佐藤 亜紀 青土社 ¥1,995
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