チーズの値段から未来が見える
2008年12月23日 読書
「チーズ・・」のタイトルは何処かで見たような気がする。が、経済本として理解しやすい内容です。著者はみずほ証券チーフマーケットエコノミストの上野泰也さん。自ら強調しているように、西洋現代学史専攻、会計検査院入庁、そしてエコノミストと転進した経歴は異色。テレビにも出ているらしいです。この著者は今回の巨大なバブル崩壊劇ををどうみているのか。ネットの『金融は「手段」か「目的」か』(http://news.goo.ne.jp/article/php/business/php-20081212-02.html)を読んでみる。『わかに強まっている米国システムの「全否定」ムードもまた、楽観と悲観を繰り返す人間心理の一局面ではなかろうか。』。市場原理主義や米国の金融覇権が全否定されることはなく、金融機関の規制・監督の強化やレバレッジ経営の自粛ムードなどは部分否定の範囲内だろうとみている。市場メカニズムを重視する米国流の考え方の優位性は基本的には変わらずに部分的な修正にとどまるであろうという予想。
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