思想地図〈vol.2〉特集・ジェネレーション (NHKブックス別巻)
2009年5月2日 読書
NHKブックスから出版された「思想地図」の第2巻。編者は東浩紀と北田暁大の二人。次巻からは交互に編者を担当することになる。
鈴木健の「ゲームプレイ・ワーキング~新しい労働観とパラレル・ワールドの誕生」を面白く読んだ。
仕事には人間が得意なタスクがある。これを無理に機械にやらせる意味はないと彼はいう。無理やり「人工知能」を作り出そうとしたのは無駄だった。機械が得意とするタスクはプログラミングで処理し,人間が得意とするタスクはプログラムの中で「ここは人間がやる」と書けばよい。実行時にそのタスクが市場でマッチングされる,
「人間がやる」とは奴隷制度なのか?もちろん違う。このような経済圏は「マイクロペイメント」と呼ばれる。仕事の粒度を小さくして、非常に安い値段で、ネット上のどこかの人に少しづつ仕事をこなしてもらう。そして参加した人間はプログラム中のタスクをこなしているという自覚はない。
エンドユーザから見えるのは,あくまでもプログラミングされた機械にすぎない。しかし、機械の「あちら側」にいる不特定多数の「人間GRID」を組織化し,従来の人工知能やコンピュータができないようなタスクを「コーディング」して,いわば現代版「中国語の部屋」(サール)を作ろうということだという。
鈴木健の「ゲームプレイ・ワーキング~新しい労働観とパラレル・ワールドの誕生」を面白く読んだ。
仕事には人間が得意なタスクがある。これを無理に機械にやらせる意味はないと彼はいう。無理やり「人工知能」を作り出そうとしたのは無駄だった。機械が得意とするタスクはプログラミングで処理し,人間が得意とするタスクはプログラムの中で「ここは人間がやる」と書けばよい。実行時にそのタスクが市場でマッチングされる,
「人間がやる」とは奴隷制度なのか?もちろん違う。このような経済圏は「マイクロペイメント」と呼ばれる。仕事の粒度を小さくして、非常に安い値段で、ネット上のどこかの人に少しづつ仕事をこなしてもらう。そして参加した人間はプログラム中のタスクをこなしているという自覚はない。
エンドユーザから見えるのは,あくまでもプログラミングされた機械にすぎない。しかし、機械の「あちら側」にいる不特定多数の「人間GRID」を組織化し,従来の人工知能やコンピュータができないようなタスクを「コーディング」して,いわば現代版「中国語の部屋」(サール)を作ろうということだという。
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