鳥の仏教

2009年7月20日 読書
インコ好きの私としては無視できないタイトルと表紙。中の挿絵もきれい。「鳥の仏教」は中沢新一さんが最初に読んだチベット語の経典だそうです。オウムがカッコウや鳩たちに尋ねる問答集である。

カルカッタ大学のサティス・チャンドラ・ヴィダブシャナが1903年に「The Religion of Birds」で復刻出版したのが一般に知られた最初。インド人の仏教徒によって書かれたものではなく、チベット人の仏教徒の手によって、大乗仏教の経典を模して書かれた。ヨーロッパにはフランスのHenriette Meyerによる「Precieuse guirlande de la Loi des Oiseaux(鳥のダルマのすばらしい花環)」、イギリスのEdward Conzeによる「The Buddha’s Law Among The Birds(鳥たちの語るブッダの教え)」などの翻訳がある。

 「鳥だけでなく豚だって牛だって動物には心がある。人間は自分だけ心があると思っているけどそんなことはない。もともと人間の(持っている)条件から解放しようとしているのが宗教。この本は人間のことばかり考えている宗教を人臭さから解放したいんです」(インタビューhttp://www.zakzak.co.jp/gei/200901/g2009010928_all.htmlより).

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