原題は「Cafe de Los Maestros」。2008年アルゼンチン映画。

名曲集アルバムを収録するため、タンゴの黄金時代を築いたスターたちが、2006年、ブエノスアイレスの古いレコーディングスタジオに結集。「タンゴの偉大なる巨匠たち」がミラノ・スカラ座、パリ・オペラ座と並ぶ世界三大劇場のひとつであるコロン劇場で一堂に会し、二度と観ることのできない奇跡のステージを開くまでの、貴重なドキュメンタリー。

彼らの演奏を収録したアルバム「Cafe de Los Maestros」は、2006年ラテン・グラミー最優秀アルバム賞を受賞した。

アルゼンチン・タンゴは1940年代から50年代に黄金時代を築いた。そのスターたちがこの映画の主役だ。いまなお現役を続ける国宝級とも言えるマエストロたち。私たちは知らないけれど、いまのアルゼンチンの若者の多くもたぶん知らないだろうけれど、アルゼンチンにはものすごく輝いていた時代があった。そのときの記憶は、消え行くマエストロたちの頭の中だけにあるのではない。1つの国が永遠に繁栄し続けることは難しくても、輝いたときに築いた遺産は、アルゼンチンタンゴのように、伝説とともに記憶の中に代々刻まれていくはずだ。

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